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クローバーフィールド

思い出話












初恋の女の子がRIP SLYMEPESに激似になってた
幸せになってほしい





Radiohead - Creep







高校2年生になるまで自分が所謂「イケてる」か「イケてない」かなんて意識したことがなくて、でもそれはそれで幸せなことだったんだろうなあ。
それまで人間関係は部活と友達しか知らなかったからそういうコードを意識するようになったと同時に自分が「イケてない」側の人間だということを知った。知ってしまったという感じ。



僕は素直に生きたいだけ



気づけば周りは好きな人がどうとか彼女がどうとか、そういうのは中学の頃からあったんだけど、ずっと何かと健常の中に身を置いてた自分としては正直ここにきて感じる必要のないはずの肩身の狭さを感じるようになってた。
後ろの席のこいつは普段は僕と仲が良いけどしっかり彼女がいてそれは角の席のあゆみちゃん。部活が終わったらいつも楽しそうに一緒に帰ってる。
イケてるサッカー部のあいつは今はゆいちゃんと付き合ってて最近まで付き合ってた元カノも同じクラスの子。お前すごいな、ほとんど話したことないけど。



僕は素直に生きたいだけ



友達と楽しく話せてたらそれだけで最高じゃない?部活を楽しくやれてたらそれだけで最高じゃない?
でもいつの間にか友達も女子の話してるし部活が終われば部員のこいつらも彼女と帰る。
待ってよ、話違わない?
違わないかもしれないけど。
最近マックに寄る回数減っちゃったな。



僕は素直に生きたいだけ



焦ってたわけじゃないけど電車で見た女の子を好きになった。
初めて見たとき、その子が駆け込みで乗ってきて僕と一緒に帰ってた友達と楽しそうに話してる横で僕はガラケーいじってるふりをしてチラチラ見てた。
明るくて優しそうで言葉遣いがよくてよく笑うショートカットの女の子。部活帰りだけど良い匂いがする。
そのあと本当に勇気を出してその友達伝いでメールアドレスを聞いたんだよね、夏合宿中に。すごくない?自分がこんなのだってちゃんと自覚はしてたよ。
オッケーだって!そりゃあ聞かれたら断りづらいだろうけどさ。
でも嬉しかったなあ。
部活じゃ普段からいじられてばかりだったけどいじられるのってこんなに楽しかったっけ。
僕は素直に生きられてる気がした。








さいごのたまや ONE☆DRAFT



こんな曲全然興味ないけど君が勧めてきたから「いいね」って返したよ。こんな馬鹿みたいな曲本当はひとつもいいとこなんてないけど君が部屋でひとりでこれを聴いてるのかなって思ったらそれだけでいい曲に聴こえてきたんだ。
友達が彼女と帰るから僕はこの曲を聴きながらひとりで帰ってたんだよ。
僕は素直に生きられて嬉しい。




髪型の話覚えてる?
髪を伸ばそうと思ってるって相談してきてくれた君に「今の短いほうが似合ってるよ」って言ったら「じゃあ伸ばすのやめとくね」って言ってくれたよね。あれ嬉しくて友達に話しちゃったよ。友達も「絶対気あるじゃん!」って言ってくれたんだ。僕は素直に生きられてるよね。


四つ葉のクローバーの話は?
放課後の部活が始まる前に君が僕のところに来て「生まれて初めて見つけた四つ葉のクローバーだから」ってクローバーを僕に渡してくれたよね。びっくりしたけど後で君と同じ部活の子から「みんなでグラウンドで四つ葉のクローバー探ししてて本当に生まれて初めて見つけたって言ってたんだよ、大切にしてあげてね」って言われてすごく嬉しかった。君ってなんてかわいいことをするんだ。渡してくれたときのあの顔が忘れられないよ。ちょっと抜けてるところのある君が眼鏡ケースに入れたらいいんじゃない?って言うからずっと眼鏡ケースに入れて持ち歩いてたんだ。後にも先にもこんなことはこれっきりだろうなあ。僕は素直に生きられてるかな?














アバズレ野郎
土ごとクローバー食いやがれ



Tyler The Creator - She (feat. Frank Ocean)




君は明るくて誰にでも優しいから僕にこんなに優しくしてくれたのも特別ってわけじゃなかったんだな。
お互いに3年の春の大会までは部活に集中したいから付き合うとかそういうのはそれが終わってからにしようって約束したよね。
夏の終わりに冷水機の水をかけあって遊んでた君と同じクラスのあいつを君は「兄弟みたいな存在」って言ってた。
兄弟、ね。



僕は素直に生きたいだけ



結局春の大会が始まるずっと前の冬に彼女はその「兄弟」と付き合い始めた。
頑張ってみたけどやっぱり僕は「イケてない」ヤツなんだね。早くそれを受け入れて違う層で生きていけばよかったかな。
でも本当は好きだった君に彼氏ができたことを知ったとき僕はなぜか少しホッとしたよ。よかったとさえ思った気がする。だって君が君の好きな人と楽しそうにしているんだ。ほら、僕ってこういうヤツだからさ、普段から友達にいじられてて、引き立て役っていうか、そういうところあるし、だから大丈夫だよ。君が幸せそうにしてるだけで嬉しい。幸せになってほしい。でも本当はどうでもいい。本当にどうでもいい。ヤらせてくれ。練習着着たままヤらせてくれ。ユニフォーム着たままヤらせてくれ。制服着たままヤらせてくれ。いつも帰りに着せてもらってた糞「兄弟」のカーディガンをお前に着せて殴りながら犯したい、彼氏の名前を叫んでくれ、付き合ってから伸ばし始めたその汚い髪を切りながらお前を犯したい。
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ
僕は素直に生きたいだけ












数年前友達のオタクに「思いきって行くことにしたけどやっぱり一人じゃ参加できないから」って高校のクラス会に一緒に行ったときにたまたまあの子と会った。偶然同じ日にクラス会もあったらしいんだけど若い頃のRIP SLYMEPESに激似になってて全然こんな顔じゃなかったのにと思った。ウケるね。お互いに待ち合わせてた場所が同じで話かけられちゃったんだけど敬語で返しちゃったよ。あーあ、最低。しかも適当なこと言って違う場所に逃げちゃった。僕はいつまで逃げるんだろう。