読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夏の思い出


一瞬で頭に血がのぼって我を忘れて怒鳴ってしまうことがたまにあるんだけどそういう出来事がつい最近もあったからその話を書きます。
なぜブログに書くかというと140字以上になるからです。




的屋がいる祭りは一人や二人食中りの人が出たくらいじゃ騒がれない。だから食中りの人が出てもいいんだという意味じゃなくて、所謂「祭り」だと屋台で売られているものの値段だとか食品の衛生管理だとかは「まあ祭りだから」で許される部分というのがかなりあって、買う側もそういうリスクを大体受け入れた上で屋台の食べ物を買うからもしそれで食べた結果その中の一人や二人が食中りを起こしても事件として事が大きくなることはあまりない。
でもこれが「祭り」感の薄い本当にローカルな小さい盆踊り大会で地元のお父さんたちがやっている屋台となるとそうもいかない。食中毒の人が出てしまったらそれは大変なことだし屋台が悪いからそういうことにならないように気をつけるのは当たり前だけど、こういう小さな祭りの何が危ないかというと「ゴネ得思想の馬鹿」に一方的に負ける可能性があること。


最近地元で本当に小さな盆踊り大会があった。小さい公民館の敷地の真ん中に小さいやぐらを組んで、その周りに3つか4つ屋台(公民館の長机を繋げただけ)を出して地元のお父さんたちが焼きそばなどを作って売っている。小さい祭りだから的屋は入らない。
そこに子連れの母親が来る。
母親は子供に屋台で売っている炭酸入りのジュースを買い与え遊ばせた。
このジュースというのもスーパーで買ってきたジュースを氷水を張ったたらいに入れただけの簡素なものだ。
数十分後、子供の母親がジュース屋台の前に来て「うちの子がここで買ったジュースを飲んだあと吐いてしまった」と言った。
屋台の方は最初こそ驚いたものの、買ったジュースが炭酸でそれを飲んだのが小さな子でその子が敷地を走って遊んでいたことから「小さい子供だから遊んでいるうちに炭酸が込み上げてきて吐いたのではないか」と返した。
すると母親は、要約すると「ここで売っているジュースが屋外にも関わらず氷水を張ったたらいに入れただけのものだからジュースに菌が入ったんだ」というようなことを声を荒らげて主張しはじめた。
結局この母親は運営側に諭される形で帰っていったらしいのだが、これを知って僕は一瞬で頭に血がのぼってしまい運営側としてその場にいた僕の母親に「あの女ありえないだろ」というようなことをのべつ幕なし絶叫してしまった。オタクである。


まず屋台で売っていたジュースは近所のスーパーで買ってきた所謂普通の缶ジュースだ。これが果物などを絞って作ったジュースなら衛生管理の問題でこれを買って飲んだ子供が食中りを起こして吐いてしまうということもあり得るだろうけど、屋台で売っていたのはあくまでパッケージされた既製品だ。じゃあその缶ジュースなら食中りの可能性がないのかというとそれも100%ないとは言えないけど、まず件の女は缶ジュースが製造、出荷されて店頭に並びそれを消費者が購入して実際に飲むまでに一体どれだけの人がどのように缶ジュースに触っていると思っているのか。製造はともかく出荷する人たちや店頭に並べる人たち、あるいは自動販売機に充填する人たちはだいたい軍手をしているしその軍手が完全に清潔なものである保障は全くない。というか「完全に清潔」はありえない。商品が店頭に並べられたあとも大勢の客がそれを手に取り棚に戻しているかもしれない。そうやって不特定多数の人の手に触れられて今回の盆踊り大会の屋台で売られいた缶ジュースに一体何の根拠を持って「屋台で売られている間に缶を通り抜けてジュースの中に菌が入った」と言えるのか。それに女は「屋外にも関わらず氷水を張ったたらいに入れただけのものだから菌が入ったのだ」と言ったが一体何を言っているのか。例えばスーパーでは店頭に並んでいない缶ジュースは特に冷蔵などされることなく裏に積んであることがほとんどだし運送会社でもそれは同じだ。それにスーパーに限って言えば店頭にあるもので特に冷蔵されることもなく並べられているジュースなど数えきれないほどある。だから今回屋台で管理されていた缶ジュースに問題があるとは思えないしむしろ冷え冷えで美味しいのである。やったね。夏に飲む冷え冷えの炭酸ジュースは最高。万が一本当に子供の飲んだジュースに“菌”が入っていてそのせいで吐いたのだとしてもその責任の全てを屋台側にあるとするのはあまりにも無理があるしそれを押し通そうとするのは全くまともな人間のすることとは思えない。
自分の子がジュースを飲み吐いてしまったら誰でも驚き心配し時には製造あるいは販売している人々に抗議するだろうがその気持ちを汲み取った上でも今回のこの女の主張は無知で無謀で横柄で的外れだ。主張に全く何の根拠もなく「ゴネ得思想の馬鹿」と思われても仕方がない。


女ァ……



あぁ、今年も全国のありとあらゆる祭りでこれと似たようなことが起きていて、その中のいくつかで「ゴネ得思想の馬鹿」が“勝って”しまっているのかもしれないと思うとやるせない気持ちになる。祭り専門のパニッシャーになりたい。根拠のない主張を押し通して勝とうとしている頭のイカれたやつを逆さに吊るして背中に屋台のかき氷を押しつけるんだ。俺に、俺らに任せてくれよ。
闘う過程で小指くらい失ったりするかもしれないけど構わない。そしたら僕も屋台を出して高い値段でいい加減なわたあめとかを売るんだ。